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河豚にあたって死にそこなった 怖~いお話 (2)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すでにさばかれた身とアラ、皮、肝とに
下ごしらえされて届きました。  
河豚にあたって死にそこなった 怖~いお話 (2)_e0113977_16434487.jpg


アレは私がまだ二十歳代半ばの頃、 当時ワタシは大学を出ても就職難で
仕事も無く、母親がやっていた家業を手伝っておりました。
簡単に言うと鮮魚店兼仕出し屋で 昔は結納や、還暦など祝事が
あると自宅にお客さんを呼んで仕出し屋から料理をとってもてなすということが
よくありました。 祝鯛を焼いたり、酢の物を作ったり、刺身を切ったり
盛り付けたり・・・ 高校生の頃から忙しい時は手伝っていたので、
包丁は使えます。 ウナギも開けます。 調理師免許も取り10年ほど
続けていましたが、フグ調理師免許まで取るには至りませんでした。


例によってある日、父が「今日は近所の〇〇さんのお宅で
フグをやるから来るか?」 と聞くので、二つ返事で「ああ、行く行く。」
フグをやるといっても、フグやその他ナベに関する食材はうちから
持って行く。 友人宅側ではナベとコンロと酒の用意。 
コチラからは父親、母親、そして私、 他に人寄せしたので全部で15-6人ほど
居たでしょうか。 ナベは3箇所にセットした。 フグが初めての人もいました。。
肝が入ると怖いという人も居たので 肝が入っているのは私達の
ナベだけだが、肝を食べるのはワタシだけ、皆さん敬遠する。
アン肝とはまた違い、カワハギの肝にも似ているが、もっと濃厚で
気の遠くなりそうな旨さなんです。 ほかに誰も食べないもんだから
いつもより多く、5~6個つまんで、チョッと食べ過ぎたかな・・・

2-30分経ち、酔いも回ってきたところで何か変だゾ。
最初、しもやけのように指先が痒く、くすぐったいなあと思っていたら
今度はピリピリと軽い痺れが来た。 唇がやけに乾く。 
日本酒の酔いと共に頭の中と体がジワーンとして来た。
心臓の鼓動がドキドキと自分の中で聞こえる。
「あれ~、これはもしかして・・・」
傍にいたお酒と会話に夢中な母親に「チョッと変だよ、肝にあたったかもね。」
と言ったつもりが、うまく喋れていない。
「少し飲みすぎなのよ。」と、耳を貸さない母親。
ココにいてはチョッとまずいなあと思い、「先に帰るよ。」 
と言い残し宅を後にした。 家まで歩いて5分位だが、
少し歩くと息苦しくなり、まっすぐにも歩けない。
電信柱に頭を当ててもたれかかっていると、胃から急にこみ上げて来るものがあり、
そこで全部出してしまった。  この撒き餌を野良猫が食べて
フグ中毒にならなきゃ良いがな・・・ などと余計なことを心配しながら
何とか家に着いたものの毒は結構回っていた。


                       To Be Continued      
by marierit | 2010-01-25 16:43 | その他

Okimuとは子供の頃のニックネームなのです

by marierit
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