だめだこりゃ

前出の鯵で思い出しました・・・

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話は 四半世紀ほど昔々の事で恐縮ですが・・・
趣味の寄り合いが岡山でありまして、友人達と4人で出掛け
倉敷で一泊し古い町並みを歩き、大原美術館を訪ね目の保養をいたしました。
「さ~て、帰ろうか?」 「でも、来た道で帰るのは面白くないなあ」
本州四国連絡橋が開通したばかりでもあったので、
「金比羅さんに寄ってみるか」と言う事になりまして
一行、四国に渡ります。

丸亀で美味いうどんを食べ、金比羅様にお参りする。
1368段の石段もスタコラ上れた三十代が懐かしい。 
それから東に走り、淡路島からフェリーで神戸に渡ることにしました。
当時はまだ神戸・鳴門ルートが開通していなかったので。

「フェリーを待つ間、洲本で美味い地のすしでも食べよう」と言う事になり
町ですし屋を探します。
「此処にしようか?」と、友人達は先に店に入って行くのですが、
私としては暖簾のやつれ具合に一抹の不安を感じながら後に続き、
その暖簾をくぐりました。

店に入ると店主だろう六十位の頭の少し薄いが白髪のオヤジが
座ってテレビを見ている。 我々に気付いて、
小声で「いらっしゃい~」と立ち上がるがその顔は赤い。
すでにアルコールが入っている様子だった。
他に客の姿もありません。

「とりあえずビールね」で、喉を潤す。
なぜか少し温めのビールだったが、お疲れさんで皆で乾杯!

友人の一人が「地のすしが食べたいな~」 と言いだし、
「あいよ」と握って出されたのは小鯵。 酢で〆てあるようだが
皮がむいていないし、おまけに鯵の尾にあるゼイゴが取っていない。
これがこの地方の作法なのかなと思いながら しかたなく口に運ぶ。
口の中でゼイゴが当たる。やはり皮が邪魔なので少しモグモグしてから
口から皮だけ出す。こんな〆鯵のすしを食べたのは初めてだ。 
一応昆布〆にはしているようだったが、
日柄が経っているのだろう 酢が回り過ぎていた。
オマケにシャリも甘過ぎ、酸もキツイ。
私の不安は当たった。 

「おやっさ~ん、 マグロね。 中トロがなけりゃ赤身でいいよ」
気を使いあまり色々と握らすのも悪いと思い皆同じにした。
「皆、同じでいいからね」 
「あいよ」 と言っていながら付け台に乗せられたのは また鯵、
皆顔を見合わすが無言。 

「じゃあ、イカ握って」 と言って出てきたのも またまた鯵、
今度は尻尾まで付いている。  
「今度は尻尾をつまんで口から皮を出せば楽だな」 
などと、お馬鹿な冗談を言っている奴もいる。
私なんか2回目からは口に運ぶ前に指で皮を剥いてから食べんだから。

「おやっさ~ん、 他にネタないの?」
「鯛とか、明石の蛸とか、穴子とかさ?」 
そう訪ねると、

「おいなりさん と のり巻きね」

全員、椅子から転げ落ちる・・・

しかたなく、『おいなりさん』と『のり巻きを』食べて
店を出た。 

誰かが、
「オイオイ、今のさあ、ドリフのすし屋みたいだったなあ~」
と言うと、皆同じように思っていたらしく
皆でお腹を抱えて大爆笑。
中には泣きながら笑っている奴もいた。
世の中には本当にあるんですね。
『ドリフのすし屋』が。

洲本に寄ったら 貴方も是非・・・
店名は失念いたしましたが、
『ドリフのすし屋』と、言えば分かるかもしれません。
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Commented by hedgehog at 2012-05-11 08:34 x
いつも拝見しております。
随分奇麗な風景ですが、東京、関東近郊でしょうか。
Commented by cattleman at 2012-05-11 18:10 x
まさかねー、って思っていたんですが本当にあったんですね。
ダメだこりゃ…
Commented by Neoribates at 2012-05-11 23:19
貴重な体験,カウンターがひっくり返らなかっただけ良かったですねヽ(  ̄д ̄;)ノ オテアゲー!
Commented by marierit at 2012-05-12 07:21
hedgehogさん、
有り難うございます。
写真の場所は岐阜の白川郷あたりだったと思います。
今後ともよろしく。
Commented by marierit at 2012-05-12 07:42
cattleman さん、
もしものすしや、本当にありました。
Commented by marierit at 2012-05-12 07:44
御隠居、
オヤジがカウンター内で布団敷いて寝てなくて良かったですが、
インパクトありました あのすしやは。

by marierit | 2012-05-10 08:27 | その他 | Comments(6)